今年は日本人のノーベル賞受賞者が二人も選出されましたね。非常にめでたく誇らしいことです。受賞云々ももちろんですが、それよりも、どちらも医学、物理学と世界に貢献する大変な功績を上げられたこと、その情熱に尊敬の念を禁じえません。どちらも人類に貢献するためにその熱い思いが結実したゆえの今回の受賞だったと思われます。医学賞の大村先生のご研究と功績には無償の愛を強く感じ、まさに科学の理想を表現されていますよね。

ノーベル賞を受賞されたお二人のうち、もうお一方、物理学賞の梶田先生の研究は、「宇宙がどうなっているか」という部分で、特に興味をかきたてられました。今回の研究成果を自分なりに理解している(?)範囲でいえば、物質を構成する素粒子のうち、ニュートリノというものに「質量があった」ということがわかったということです。今まで「素粒子には質量はない」と考えられていたわけですから、これは大変な発見です。科学の常識がまたくつがえさせられた事件といってもいいかもしれませんね。

そのニュートリノですが、ニュートリノ自体で振動しているそうです。宇宙が生まれたとされるときに、宇宙はエネルギーに満ちて物質と反物質が生まれたとされています。物質と反物質は物理的な特性は同じでも、電荷(電気量を指し+、0、-というスケールがある)が異なるだけだそうです。ここにネガティブ(陰)とポジティブ(陽)の作用を感じます。物質と反物質が出会うと、一緒にエネルギーに帰っていくそうですが、カウンセリングなどで意識のなかで変容が起こる時のイメージって、こういう感じなのかもしれません。ニュートリノの方でも、一方で反ニュートリノというものが存在し、わずかな振動の仕方で、正・反が決まるそうです。まさに波動、ですよね。

私たちの存在と意識の行為としての認識がなければこの世は存在せず、私たちの意識が映し出された世界がこの世界とするならば、この世の実体とは何か、私とは何かなどの回答が仮に一般化されれば、この世界は心地よいものに一瞬にして変わるかもしれません。物理学の世界も、根本的な「創造」という概念を超えた存在に近づいていっているのでしょうか。

科学、特に物理学研究での、こういった分野の深まりは、素人の自分としても興味深いです。どんどん心理学の分野(意識を扱うという意味で)にも踏み込んでいく気がしますし、宇宙のあり方が、東洋の哲学でいうところの真理に合致していくような流れになっているような感じです。量子物理学の世界の成り立ちそのもののが、当初通常の物理学を研究していた方が、東洋哲学の智慧にインスピレーションを受けることもあり、始まったようですから、当然といえば当然なのかもしれません。この三次元の真理、物質の存在、意識の深層と真理などが、それぞれひも解かれていく中で、波動の世界もこの流れの中で、より一般的なものになっていくように願っています。

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